

講師紹介
富山みのり(とみやま みのり)
武蔵野音楽大学演奏学器楽コースピアノ専攻卒業。
日本ピアノ研究会2019年ピアノオーディション第17回北関東Bスペシャル部門第二位、さいたま市長賞受賞。
ピアノを前原信子、長廻かおるに師事。
歌曲伴奏を子安ゆかり、田口宗昭に、
オペラ伴奏を横山修司に師事。
埼玉新演奏家連盟定期演奏会にて賛助出演。
ドイツ歌曲伴奏や器楽伴奏等を中心に演奏活動を行い、志村坂上総合音楽センターピアノ講師、エルパピアノ講師、私立中高一貫校非常勤講師(中高音楽)を経て現在、都内公立小学校時間講師(音楽)として低学年の指導と特別支援学級の指導を行う。
氷川台みのりピアノ教室to/Minori Piano Space代表。
幼少の頃
父の実家(練馬区)の近くの幼稚園に入園をして3歳からピアノを始めました。
当時はしっかり者でおませさんだった気がします。
年長に上がる頃にはある程度の曲が耳コピできるようになっていたので、幼稚園の教室にあるオルガンを使って耳コピしたものを演奏していました。
小学生
比較的おとなしく、学校が大好きというよりは淡々とこなす、という毎日を送っていました。
ピアノを習っていたことで学校の音楽の時間は自信たっぷりで取り組めていたので親には感謝しています。
小学生の頃から負けず嫌いの努力好きでとにかく何でも極めたいタイプ。
行事の伴奏等はほぼ担当し、6年生のマーチングでは映画スイングガールズに触発されて、テナーサックスを吹いていました。
中学生
小学校時代にも増して更に静かに、そしていかに争いを避けて生活をできるか、というのが学校生活の基盤になっていた気がします笑
部活は吹奏楽部に入ってこの頃からトロンボーンを始めました。
時に生徒会長をやることもありましたが、自分の性に合っている役割ではなく、どちらかというと嫌と言えずにやってしまった感じです。断るのがすごく苦手な時期でした。残念ながら今は恐ろしく真逆です。
友達関係も決して良好とは言えず、自分の人生の中で一番嫌いな時期ですがピアノはこの頃も学業と平行しながら続けていて、小学校の頃と同期の顔があまり変わらず私がピアノを弾けるということはみんな知っていたので、合唱コンクールの伴奏は3年間全て担当していました。
1人だけ弾きすぎて合唱コンクールというより伴奏コンクール状態でした。
学生
目指していた音楽大学に入学をしたものの、周りとのレベルの差に圧倒され自分の「得意」が失われる感覚を毎日味わえる環境でした。入学して数ヶ月は本当に辞めるか悩むレベルで。。。
とにかく周りについていくこと、追い越すことで頭が一杯で毎日が必死で(あまり良くないことですが当時は他者との競争心ありありでした)、無我夢中でひたすら弾きまくっていた4年間でした。
今もコンプレックスだらけで弾かない日が続くとやはり怖くなります。
中学高校と違ってひとりの時間が長くなることで自分と向き合う時間が多かった事もあり、時にはピアノを嫌いになることも。自分の人間性、やりたいことを多方面から常に考え大きく成長した時期だったと思います。
ありがたいことにこれまでの学校生活の中で一番、人に恵まれ多くの人に囲まれていた気がします。
大学2年の前期に初めて暗譜が飛ぶという恐怖を体験し、一気にピアノを弾くのが怖くなってしまったことがあります。あの時の血の気の引き方は今でも鮮明に覚えていて、その日の帰り道は自転車に乗りながら大泣きしました。
同じ年に初めてコンクールに出場し、暗譜が飛ぶ恐怖と現役の音大生という緊張感を背負って何故か「克服しなきゃ」「本番こなさなきゃ」と片っ端から本番に挑んでいました。
社会人
ここまで頑張ってきたのに音楽以外の仕事に就くことは悔しい、と思っていたのでとにかく音楽関係のお仕事を一年目は頑張りました。
大学の学費が高く、母から「音大に行ったのに音楽以外で食べるのは違くないか?」と問われ、他の選択肢が出てきてもそちらに手を出すことは無かったです。
(親からしたら高額投資ですからね。。。)
学生時代はとにかく練習練習の日々で演奏スキルを上げることに特化した生活を送っていたのですが、実際社会に出てから必要とされるのは演奏力よりも指導力、対応力であることを痛感しました。
周りで音楽を生業としている同期も限られており、音楽業界でのコミュニティーが特別広かったわけではない私としては情報収集とスキルアップにとにかく苦戦しました。
そんな中でも私を慕ってくれる生徒さんが沢山いて、嬉しい気持ちと充実感でいっぱいです。
時に「先生ってピアノ弾けるの?ほんと?じゃあ今弾いてよ!」「先生も一緒に学校来なよ!」「ご褒美シール一緒に買いに行こうよ!」と不思議なお誘いを受けることも沢山ありますが、発表会等の行事毎に「みのり先生に習えてよかった!」と言ってもらえるのは幸せです。
現在は公立小学校で音楽の先生もしています。
音楽の授業についてや行事等の楽器オーディション、学校生活にある程度理解があるのは非常に強みだと思います。 生徒さんと学校生活のお話で盛り上がることが多く、「今日の給食がね!」とか「なわとびがんばってるよ!」とか『今学校でこの曲やってない?』「やってる!なんで知ってるの!?」なんて会話も。時には「理科室のあの形の机がさぁ。。。」「筆は水道で洗っちゃダメだし。。。」等コアな会話も。
生徒さん達が日々の生活を話してくれる姿にも成長があってピアノの上達と同じくらい私にとっては嬉しさを感じています。
私のお友達のピアノの先生より嬉しいコメントをいただきましたので紹介させていただきます。
「みのり先生は、私の息子と同じ年代です。本来であれば娘のように感じるはずですが、実際は私よりずっとしっかりしています。年齢に見合わないほど落ち着いており、考え方も非常にしっかりしています。いつも色々なことを相談に乗ってくれています。」
「みのり先生と同じZ世代の方へのアプローチについて悩んでいたとき、彼女に相談したところ、生徒さんをもっと尊重すること、そして何よりZ世代の若者は楽しさを重視する傾向があるので、その点を尊重することが大切だとアドバイスを受けました。まるでどちらが先生かわからないほど、信頼できる先生です。」
と私にはもったいないくらいのお言葉が沢山ですが
ご参考までに…